ロンドン大学 (UCL) 留学メモ

ロンドン大学 (UCL) 留学メモ

ロンドン大学 (University College London) に1年間交換留学する大学生のブログです。

留学手続き 学内選考編

こんにちは!

UCLも2学期がいよいよ始まり、勉強モードに戻ってきました。ロンドンは寒いです。

さて今週と来週の2回は留学手続きについて、知っておいて損はない情報を共有したいと思います!

今週は交換留学の学内選考についてです。同じ制度を利用する人向けのかなりニッチな話になります。

 

留学制度

私は東京大学の全学交換留学制度(USTEP)を利用してUCLに来ています。留学中も東京大学に学費を納めていれば、別途授業料がかかることはありません。また学部にもよりますが、一部単位の交換が認められています。詳しい内容は以下のリンクから確認できます。

www.u-tokyo.ac.jp

基本的には手続き方法や必要な書類の一覧も上記のページから確認することができます。

教授から推薦書をいただくのには時間がかかります。早めにお願いするようにしましょう。

 

以下では、学内選考における注意点と考え得る戦略を具体的に書き綴りたいと思います。

語学要件について

各大学がそれぞれ留学に必要なTOEFLやIELTSの点数を設定しています。この要件を満たしていないと、基本的にその大学には留学に行けません。逆に要件さえ満たしていれば、他の選考基準には影響しないものと思われます。東京大学ではGo Globalのページ(上記)に各大学の語学要件がまとめてあります。しかし、注意深く確認する必要があります。点数にアスタリスクがついている場合は特に注意してください。たとえばUCLはIELTS6.5と表に載っています。しかし右の備考欄をよくよく見ると、Arts and Sciencesに出願するためにはAdvanced levelが必要と明記されています。UCLのホームページで確認すると、IELTS7.5 (かつ4技能すべて最低6.5)という条件を満たす必要がありました。私はこれに気が付くのが遅く、大変慌てました。出願先の大学のホームぺージも含め、自身に必要な点数を入念に確認するようにしてください。

 

またTOEFLとIELTSは、受験を決意してから申し込んで結果が届くまでにとても時間がかかります。日本で受験する場合、最短であるJSAF主催のIELTS (試験日の3日前まで申し込み可能)に直前に申し込んでも、結果が手元に届くまでに16日はかかります。早め早めに受験するように心がけてください。

 

ちなみに私はIELTSの方がTOEFLより受けやすく点数も出やすいと思っています。ペーパーテスト+面接という、比較的慣れ親しんだ形式で受けられるためです。ただこれは個人によると思うので、お金と時間に余裕がある場合は両方受けてみるのもありかもしれません。

 

学内選考方法について

東京大学の交換留学の選考方法は明かされていません。留学を目指す多くの東大生が知りたいと思っているでしょう。残念ながら私も正確に知る由はありません。ただ、周りの選考結果や伝聞を基に推測してみます。

 

2019-20年の交換留学の学内選考では、前年まであった面接審査がありませんでした。よって、選考基準に使い得るのは「成績」、「志望理由書」、「志望順位」の3つに絞られます。結論から申し上げますと、実質的には「成績」が3つの中で極めて重要な選考基準となっている可能性が高いと考えています。

 

まず、「志望順位」が選考に与えている影響について考えます。交換留学では、希望する留学先を第3希望まで提示できます。選考基準として「志望順位」に重きを置く場合、第1希望者を優先的に割り当て、残った枠に第1希望の大学から漏れた人を割り当てることになります。しかし実際には、第1希望の人が落ちたにもかかわらず、第3希望の人が学内内定をもらった大学がありました。つまり「志望順位」は他の選考基準に対して、補助的に使われている可能性が高いと思われます。具体的には、まず全ての留学志望者を一律に順位付けし、評価が高い者から順に留学先を割り当てられるといった方法が考えられます。

 

では、どのように一律な評価がされているのでしょうか。形式的には「成績」と「志望理由書」の総合考慮ということになるでしょう。しかし、実質的には「成績」が重要な位置を占めるのではないかと思います。なぜなら「志望理由書」は差をつけにくいからです。志望理由書の内容はそれぞれ質的に異なるはずであり、比較が容易ではありません。よって、実質的には「成績」が選考基準の重要な位置を占めていると考えられます。

 

実際に周りの知り合いを見てみると、成績の優秀な学生が人気な交換留学先に学内内定をもらっているような気がします。倍率が高いプリンストン大学等に交換留学に行きたい場合は、1, 2年生の時に真剣に学業に励んだほうがいいかもしれません。

 

ただし、今回の推察からわかることは総合考慮の中において「成績」が相対的に重要であるという結論にとどまります。また2019-20年から面接がなくなったように、制度変更や選考基準の変更も十分に起こりえます。志望順位の決定も含めて、最後はそれぞれ責任をもって学内選考に臨んでください。

 

以上、ニッチな学内選考の話でした!